【マスク越しのコミュニケーションをスムーズに】
現在、新型コロナウィルスの感染予防のために、マスクを着用して外出することが新たな日常となっています。 しかし難聴の人にとっては、マスクで口元が見えなくなると、相手の口の動きや表情など視覚的な情報が得られにくくなり、周囲の会話がいつもより上手く聞き取れず、不便を感じることもあるでしょう。 ソーシャルディスタンス確保のために、相手と一定の距離をとって話さなければならない状況もコミュニケーションを図るうえでの障壁になります。 ご家族や友人、同僚など周囲に難聴の方がおられる場合は、どんなことに気を付ければよいでしょうか?
●いつも以上にゆっくり・はっきりを心がける マスクを着用すると、声のボリュームが自ずと下がってしまうため、大きな声を出せばいいと思いがちですが、音のボリュームだけが「聞き取りにくい」要因ではありません。 マスクによって話し声がこもり、言葉がはっきり聞こえなくなることも、聞き間違いや聞きもらしにつながりやすくなります。 そのため、いつも以上に「ゆっくり、はっきり」と話し、話しかけていることが分かるように、目線を合わせることも心がけてください。 難聴の人と話すときは、向かい合って話すことを意識すると良いでしょう。
●どうしても伝わらないときは? ゆっくり、はっきりを心がけても伝わりにくいこともあると思います。 そんなときは、大事な用件は紙に書く、筆談をするなど、視覚情報と合わせて伝えるのも有効な方法です。 最近ではスマートフォンを持っている人も多いので、音声文字変換アプリをインストールし、いざというときに使えるようにしておくのも便利かもしれません。
補聴器を装用している場合は、補聴器の音を調整することで、マスク着用時の声が聞き取りやすくなる場合もあります。 お困りのことがありましたら、補聴器センターめいりょうまで、一度ご相談ください。
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